週刊学習の第53回。(2025.09.15~2025.09.19)
今週の相場を振り返り、気付きを得て成長を図るコーナーです。
ドル円 今週の見通し
週足

- 2024高安のハラミ
- 2024安値にWボトムを付けて上値を試し中
- 2025高値下降波戻り売り候補150円に長期MAが重なり上値の重い展開
- 150円は2022年と2023年に上値を押さえたラウンド№
日足

- 2024安値2番底で安値を切上げて上昇
- 150円+長期MAで反落
- 7月安値上昇波の50%押し目候補で揉み合い中
4時間足

- 4週前高安のレンジ相場とみる(下限≒8月安値)
- 200日MAにレジスタンスされレンジ上限からレンジ下限へ下落
- レンジ下限で反発し、レンジ内に三尊天井形成とみる
ファンダメンタルズ
- 米国 小売売上高
- FOMC
- 日銀金融政策決定会合
ブル派の注目
- 100日MAの下支え
- レンジ下限のサポート
ベア派の注目
- 200日MA+レンジ上限のレジスタンス
- レンジ内の三尊天井
トレードプラン
ブル派プラン
- レンジ下限への下値試しからレンジ上限へロング
ベア派プラン
- 三尊天井右肩からレンジ下限割れを狙ってショート
今週の値動き
1時間足

日々のトレード
15分足

月曜(9/15)
- 1h足逆三尊右肩から上昇
- 直近高値を更新できず147円で反落
- レンジ内に4h足三尊天井を形成中とみる
【経済指標】
- 日本 祭日
【ブル派トレードプラン】
- レンジ下限への下値試しからロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 三尊天井右肩ライン148円から8月安値へショート(≒2週前高値下降波の戻り売り)
148円の上値試しを待ったが、小幅に下落しノートレード。
火曜(9/16)
- 小幅に下落
- 148円にWトップ形成
【経済指標】
- 21:30 米国 小売売上高
【ブル派トレードプラン】
- レンジ下限への下値試しからロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 147円のサポート崩れでショート検討
東京時間、147円へ下落。欧州時間、147円を割ってレンジ下限を試したが反発。NY時間、戻り売られて先週安値へ下落。
水曜(9/17)
- 続落し先週安値に到達
- レンジ内に三尊天井が完成
【経済指標】
- 27:00 FOMC
【ブル派トレードプラン】
- 8月安値+100日MAのサポートでロング
【ベア派トレードプラン】
- CPI高値Wトップ下降3波戻り売りショート ※戻り目候補:147円
8月安値で底堅い値動き、FOMC待ち相場。深夜、FOMCで急落したが145.5円で反発し全戻ししたところをロング、147円到達で半分決済、翌日のNY時間に148円到達で更に半分決済、金曜の東京時間、1本目4h足クローズで撤退。
木曜(9/18)
- FOMCで8月安値から145.5円へ急落したが反発して全戻し
- 147円まで引き戻して、前日陽線は長い下髭を形成(底堅さを示唆)
- FOMCは市場予想通り0.25%の利下げ、ドットチャートは年内残り2回の利下げを示唆
- パウエル議長:今回の利下げは『保険的な利下げ』と位置づけし、利下げサイクルに入ることへ慎重な姿勢
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- レンジ下限への下値試しからロング
【ベア派トレードプラン】
- CPI高値Wトップ下降3波戻り売りショート ※戻り目候補:147円
東京・欧州時間、147円を上抜け上昇。NY時間、148円へ上昇。
金曜(9/19)
- 続伸し148円に到達
- 先週安値に4h足Wボトムが完成
【経済指標】
- 8:30 日本 消費者物価指数
- 正午 日銀金融政策決定会合(BOJ)
【ブル派トレードプラン】
- FOMC安値上昇波をレンジ上限へ押し目買いロング
【ベア派トレードプラン】
- レンジ上限を試せばショート検討
東京時間、BOJは市場予想通り金利据え置きを決定したことを受けて下落。欧州時間、東京時間の下げを全戻し。NY時間、148円で小動き。
振り返り
相場の概要
4時間足

100日MAと200日MAに挟まれ、2025高値下降波戻り売りと7月安値上昇波押し目買いが交錯するレンジ相場。
今週の値動き
1時間足

三尊天井肩ラインからレンジ下限へ下落
FOMC利下げに対する思惑で円が買われ、三尊天井肩ライン148円からレンジ下限8月安値へ下落。レンジ内で三尊天井が完成。
レンジ下限で反発
FOMCは市場予想通り0.25%利下げを決定。一時的に円が買われたが行って来いとなり8月安値で長い下髭を付けて上昇。
148円戻り売りを全戻し
8月安値の反発から続伸し、148円戻り売りを全戻し。
今週のトレード戦略
三尊天井肩ラインからレンジ下限抜けを狙っていましたが、肩ラインからはショートできずFOMCを待って方向感を見定める戦略に切り替えました。
今週のトレードポイント
レンジ下限8月安値のサポート(水曜陽線の長い下髭)が今週のポイントでした。
もし、日足実体で8月安値を明確に下抜けていれば木曜のような上昇は起きなかったかもしれません。
まとめ
今週は、相場格言『噂で買って事実で売れ』通りの相場となりました。
FOMCの0.25%利下げは確実視されており、週前半は円が買われ下落。FOMCで0.25%利下げが決定されると初動で円が買われたものの直ぐに決済注文が集中し円が売られ行って来いの値動きになったと考えられます。その後も決済注文を中心としたものと考えられる上昇は止まらず148円からの下げを帳消しにする結果となりました。
FOMCの発表時は寝ている時間帯なのでチャートはみていないのですが、今回は2つの理由からFOMCの時間に起床してチャートに向かいました。
1つは、火曜の下落です。
米国の小売売上高が強い結果となったにもかかわらず下落したこと。FOMCに向けて円が買われていると推察しました。
もう1つは、水曜に8月安値+100日MAでサポートされWボトムを形成したことです。
以上2つの点からFOMCの利下げは月・火で織り込みが完了したと判断し、サプライズがない限りは8月安値のサポートは崩れないと考えてFOMCの発表されるタイミングにトレードチャンスが来ると見込んだわけです。
ユーロドル 今週の見通し
週足

- 2025安値急騰波が2022高安のハラミをブレイク
- 2021Wトップネックラインに到達
- 上値が重くなる中で1.15で強く反発
日足

- 上昇トレンドが継続
- 100日MAにサポートされ1.14押し目買いが進行中
- 7月高値に日足Wトップを想定、高値切下げ2番天井を8月高値に形成中とみる
- 日足上昇チャネル下限に沿って安値切上げ
- 7月高安のハラミ
4時間足

- 3週前安値から安値を切上げて上昇
- レンジ上限8月高値をブレイク
- 直ぐに押し戻され日足上昇チャネル下限へ下落
- 8月高値抜けがダマしの可能性
ファンダメンタルズ
- 米国 小売売上高
- FOMC
ブル派の注目
- 100日MAの下支え
- 日足上昇チャネル下限のサポート
- 断続的な安値切上げ
ベア派の注目
- 日足Wトップ2番天井候補8月高値のレジスタンス
トレードプラン
ブル派プラン
- 8月高値のレジスタンス崩れで7月高値へロング
ベア派プラン
- 8月高値のレジスタンスで100日MAへショート
今週の値動き
1時間足

日々のトレード
15分足

月曜(9/15)
- 8月高値に上値を押さえられ揉み合い
- 2週前安値上昇波の先週安値押し目買い VS 8月高値レジスタンス
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 8月高値のレジスタンス崩れで7月高値へロング
【ベア派トレードプラン】
- 8月高値のレジスタンスで先週安値へショート
欧州時間、8月高値抜けでロング、翌日のNY時間に7月高値到達で半分決済、水曜の東京時間に1本目4h足確定で決済。
火曜(9/16)
- 8月高値をブレイク
- 先週高値手前で揉み合い
【経済指標】
- 21:30 米国 小売売上高
【ブル派トレードプラン】
- 8月高値を試せばロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 先週高値2番天井からショート検討
続伸し、7月高値をブレイク。
水曜(9/17)
- 7月高値をブレイク
【経済指標】
- 27:00 FOMC
【ブル派トレードプラン】
- 前日大陽線の押し目買いロング
【ベア派トレードプラン】
- FOMCを待って先週安値上昇波の押し戻しを検討
東京・欧州時間、前日大陽線の押し戻しで下落。深夜、FOMCで急騰し1.19で反落し全戻し。
木曜(9/18)
- FOMCで急騰、1.19で反落し全戻し
- 押し戻されて7月高値を割り込んだ
- 7月高値ブレイクはダマしの可能性
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 先週安値上昇波の押し目形成を待ってロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 7月高値のレジスタンスで8月高値へショート
東京時間、7月高値を試して先週高値へ下落。欧州時間、先週高値で反発し7月高値を上抜けたがオーバーシュートとみて7月高値を割ったところでショート、NY時間に1.175の反発で半分決済、翌日の欧州時間に8月高値到達で決済。
金曜(9/19)
- FOMC高値下降の戻り売りで8月高値へ下落
- 前日陰線コマ足終値は先週高値でクローズ
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 8月高値のサポートで先週安値上昇波の押し目買い検討
【ベア派トレードプラン】
- 前日高値下降波を戻り売りショート
東京時間、先週高値で浮動。欧州時間、8月高値へ下落。NY時間、8月高値で小動き。
振り返り
相場の概要
4時間足

7月高値にWトップを形成中。高値切下げ2番天井候補8月高値でのレンジ相場。
週の値動き
1時間足

レンジブレイク
レンジ上限である8月高値をブレイク。先週高値を更新し2週前安値上昇波の先週安値押し目買いが成功。
7月高値をブレイク
先週安値押し目買いが日足上昇トレンドの前回高値である7月高値をブレイク。
ブレイク後はFOMCを前に上値の重い展開。
先週安値上昇波の押し戻し
FOMCをキッカケに1.19を試したが反落し行って来い。この反落を機に下落に転じ、先週安値上昇波を8月高値まで深く押し戻した。
今週のトレード戦略
レンジ上限8月高値のブレイクを狙いました。
今週のトレードポイント
レンジ内での安値切上げがポイントでした。この安値切上げは売り手の弱さを示唆しています。レンジを抜ければ売り手と買い手のどちらが強いかは誰の目にも明らかですが、勝敗がついてからでは波に乗り遅れる可能性があります。
レンジブレイクトレードについて
レンジ相場におけるトレード戦術は3つ。
レンジ内張り、ブレイクアウト、ブレイク後の3波押し目買い・戻り売りです。
レンジ内張りについては、レンジ相場が継続する前提のためレンジ戦略とも言われます。

レンジ内の値動きは難易度が高いため『レンジブレイクを待って3波に乗れ』とよく耳にします。しかしながらブレイクアウトの勢いが強ければ押し戻し・引き戻しが発生するとは限らず波に乗れない可能性があります。
では、ブレイクアウトでのトレードはどうでしょうか。ダマしに遭って高値掴み・安値掴みのリスクがあり、絶好のトレードとは言い難いです。
ブレイクアウト波の初動トレード
ブレイクアウトする波の安値からトレードできれば3波目を逃すリスクもダマしに遭うリスクもなく、大きな値幅が狙えます。
そのためには売り買いの弱さに着目する必要があり、強さ(ブレイクアウト)が顕在化する前には弱さが現れているものです。その弱さとは、レンジ内での安値切上げ・高値切上げです。

上図で言えば、安値Ⓐ(レンジ下限)から安値Ⓒへの安値切上げです。
高値Ⓑ(レンジ上限)からの下降波は売りが続かず安値を切上げた=売りの弱さを示唆しており、安値Ⓐ上昇波よりもブレイクアウトが期待できます。
レンジブレイクとはトレンド開始、もしくは再開を意味し、安値Ⓒでのロングは押し目買いに相当します。
トレードポイント
4時間足

安値A(2週前安値)と安値B(先週安値)が売りの弱さからブレイクアウトを期待できるロングエントリーポイントになります。
特に安値Bのポイントは、先週高値がレンジ上限を上抜けダマしたの高値を付けたにもかかわらず更に安値を切上げたので安値Aのポイントよりもブレイクアウトの可能性は高いと考えられます。
まとめ
今週は、前述した高値掴みのリスクがあるブレイクアウトでの飛び乗りトレードになりましたが、トレード根拠は安値の切上げに変わりありません。その安値の切上げも日足上昇チャネルに沿ったものであり根拠を強めてくれていました。
レンジ相場のブレイクアウト波もトレンド相場の推進波も捕え方の基本は同じで、対局の弱さを察知することが重要です。『対局の弱さがその対局の強さを助長する』
ドル円 来週の展望
4時間足

- 5週前高安のレンジ(下限≒8月安値)
- 3週前高値下降波の戻り売りで下落
- レンジ下限を試し8月安値+100日MAで反発
- 148円戻り高値まで上昇し下げを帳消し
- 先週は長い下髭ピンバー
ファンダメンタルズ
- 米国 GDP
ブル派の注目
- 8月安値+100日MAの反発
- 先週足が下髭ピンバー
ベア派の注目
- 200日MA+レンジ上限のレジスタンス
ブル派目線
- 8月安値+100日MAの反発を根拠にレンジ上限抜けを狙って買う
ベア派目線
- レンジ上限+200日MAのレジスタンスを根拠にレンジ下限割れを狙って売る
ユーロドル 来週の展望
4時間足

- 8月高値をブレイク
- 4h足上昇トレンドが再開
- 7月高値を上抜けたが1.19で反落
- 急速に買い戻され8月高値まで下落、先週の上げ幅を全戻し
- 2週前安値上昇波を76.4%リトレース
- 先週は長い上髭ピンバー
- 8月高値ブレイクはフェイクの可能性
ファンダメンタルズ
- 米国 GDP
ブル派の注目
- レンジ上限8月高値をブレイク
- 4h足上昇トレンド
- 日足上昇チャネル下限のサポート
ベア派の注目
- 先週足が長い上髭ピンバー
- 7月高値のレジスタンス
ブル派目線
- 4h足上昇トレンドをフォロー
ベア派目線
- 7月高値2番天井を形成する値動きを売る
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