波の寿命診断(エリオット波動)/ウィークリーラーニング #55

FX

週刊学習の第55回。(2025.09.29~2025.10.03)
今週の相場を振り返り、気付きを得て成長を図るコーナーです。

ドル円 今週の見通し

週足

  • 2024高安のハラミ
  • 2024安値2番底から上値試し中
  • 2022・2023年に上値を押さえたキリ番150円で上値の重い値動き
  • 2025高値下降波も戻り売り(150円) VS 2025安値上昇波(140円)

日足

  • 2024高値Wトップ2番天井と2024安値Wボトム2番底の睨み合い
  • 100日MAと200日MAに挟まれ2ヵ月弱続いた揉み合いを上抜けて150円に到達

4時間足

  • 100日MA+8月安値で強く反発
  • 買いが優勢となり200日MA+レンジ上限をブレイク
  • 節目の150円に到達
ファンダメンタルズ
  • 米国 雇用統計
ブル派の注目
  • 100日MA+8月安値の反発
  • 200日MA+レンジ上限をブレイク
ベア派の注目
  • 150円のレジスタンス
  • 2024高値下降波の戻り売り
ブル派プラン
  • 2週前安値上昇波を押し目買いロング
  • 150円に天井形成すれば崩れを狙う
ベア派プラン
  • 2週前安値上昇波の押し戻しをショート

1時間足

日々のトレード

15分足

月曜(9/29)
  • 150円で上値の重い値動き

【経済指標】

  • 特になし

【ブル派トレードプラン】

  • 押し戻しを待って先週安値上昇波を押し目買いロング

【ベア派トレードプラン】

  • 先週安値上昇波の押し戻しを9/25安値+200日MAを目安にショート

東京時間、前日安値割れでショート、欧州時間に200日MAに到達し148.5円で決済。NY時間、200日MAで小幅な値動き。

火曜(9/30)
  • 先週安値上昇波の押し戻しで200日MAへ下落
  • 先週安値上昇波を61.8%リトレース

【経済指標】

  • 特になし

【ブル派トレードプラン】

  • 前日安値安値付近のサポートで先週安値上昇波を150円へ押し目買いロング

【ベア派トレードプラン】

  • 前日安値付近の押し目崩れで先週安値へショート

東京時間、2本目4h足陰線で前日安値割れを確認。欧州時間、2本目4h足安値割れでショート、4本目4h足クローズで半分決済、水曜の欧州時間にADP雇用統計を前に決済。

水曜(10/1)
  • 押し目を崩し先週安値付近まで下落
  • 2週前安値上昇波っを50.0%リトレース
  • 米国の政府機関が閉鎖の可能性

【経済指標】

  • 21:15 米国 ADP雇用統計
  • 23:00 米国 ISM製造業景況指数

【ブル派トレードプラン】

  • 先週安値付近に押し目形成を待ってロング検討

【ベア派トレードプラン】

  • 先週安値付近の押し目崩れで100日MAを目安にショート

欧州時間、先週安値を割って下落。NY時間、100日MAで反発。

木曜(10/2)
  • 先週安値を割って100日MAへ下落
  • 2週前安値上昇波を76.4%リトレース
  • 米国の政府機関が閉鎖 ➡ 金曜の雇用統計は延期

【経済指標】

  • 15:35 内田日銀副総裁 講演

【ブル派トレードプラン】

  • 下げ止まりを待ってロング検討

【ベア派トレードプラン】

  • 先週高値下降トレンドを8月安値へフォロー

東京時間、戻り目形成待ち。欧州時間、トレンドラインから戻り売られて下落、前日安値で反発。NY時間、下降トレンドラインをブレイク。

金曜(10/3)
  • 100日MAにサポートされ1h足Wボトムが完成
  • 雇用統計の発表は延期(政府機関閉鎖のため)

【経済指標】

  • 10:05 植田総裁 講演

【ブル派トレードプラン】

  • Wボトムを背景に前日安値上昇波を押し目買いロング

【ベア派トレードプラン】

  • Wボトム崩れをショート

東京時間、15分足の長い下髭をシグナルにロング、欧州時間に上値が重く先週安値割れで撤退。

振り返り

相場の概要

日足

2024高値Wトップ2番天井と2024安値Wボトム2番底との節目150円を挟んだ睨み合い。

今週の値動き

1時間足

押し戻し調整で下落

150円から押し戻しが始まり先週安値上昇波の押し目候補9/25安値を割って先週安値付近まで下落。

リスクオフの円買い

米国の政府機関の閉鎖が現実のものとなりドル売り・円買いが加速。先週安値を割って急落。

押し目形成

100日MA付近にWボトムを形成し上昇するも米国政府機関の閉鎖による先行き不透明感からか上値は限定的。

今週のトレード戦略

9月安値上昇波の押し戻しをメインシナリオとしていましたが、週明けから一方的な下落は想定外でした。
今週は、テクニカルが効きにくいファンダメンタル主導の相場だったように感じます。
米国政府機関閉鎖だけではなく自民党総裁選の影響もあったのかもしれませんが、大口トレーダーが何を重要視したかであって各々の解釈次第だと考えます。

今週のトレードポイント

トレードスタイルによるところもありますが、木曜に戻り売りを狙ってショートをしなかったがポイントです。今週の下落は、1h足SMA21+トレンドラインに沿った明確な下降トレンドが発生していました。
私が駆け出しのころなら、8月から続いたレンジを先週にブレイクしたことで買い目線になっていて月曜と火曜の下落には乗れず、レンジをブレイクした起点の先週安値を水曜に下抜いたことで慌てて下目線に切り替えて木曜は戻り売りしか頭になかったことでしょう。ショートポジションを持ったとしても損切するのが関の山、良くて建値撤退だったと思います。

まとめ

木曜の戻り売りがトレードに適さないと私が考えた理由は2つあり、その1つとして波の寿命があります。

テクニカル分析において有名なエリオット波動によれば、推進派(インパルスムーブ)はトレンドに沿って5つの波で構成されるとあります。
上図は上昇トレンドを題材にしたものですが、下降トレンドにおいても反対なだけで解釈は同じです。

これを今週の値動きにあてはめます。先週高値から水曜安値までの下落を推進波と考えれば月曜の下落は1波、火曜の下落は3波、水曜の下落は5波となります。従って木曜の下落は修正波の中の2波となるわけです。

重要なサポート

1時間足

もう1つの理由は重要なサポート帯です。
先週安値は、9月安値上昇波の押し目候補であり8月から続いたレンジをブレイクした波の押し安値でもあるため重要なラインと言えます。このラインを水曜にあっさり抜けたことで売りの強さが顕在化したと言えます。
しかし、8月から続いたレンジをブレイクさせるだけの起点(起爆剤)となったのはサポート帯=8月安値+100日MAでの強い反発(9/17陽線の長い下髭)です。このサポート帯が足元に控えていたため強反発を警戒し、木曜の戻り売りは積極的になれませんでした。

まとめ

トレードの基本は『トレンドフォロー』ですが、誰が見てもトレンド相場とわかるようになってから実践し始めても遅く、そのころにはむしろトレンドは終わりの局面なのかもしれません。
株の取引でも誰もが知り得るニュースになってからでは情報としての旬は過ぎているそうです。

ユーロドル 今週の見通し

週足

  • 2025安値急騰波が2021Wトップネックラインに到達
  • 上値の重い値動き

日足

  • 上昇トレンドが継続
  • 8月安値押し目買いが7月高値を更新
  • 1.19を試したが反落し日足上昇チャネル下限をブレイク
  • 7月高値にWトップ形成中とみる
  • 7月高安のハラミ
  • 上昇トレンド VS 7月高値のレジスタンス

4時間足

  • 2週前高値下降波の戻り売りが日足上昇チャネル下限をブレイク
  • ラス押し安値である3週前安値へ下落
  • 8月安値上昇波を50.0%リトレース
  • 2週前の7月高値抜けをオーバーシュートとみる
  • 100日MAが足元に接近
ファンダメンタルズ
  • 米国 雇用統計
ブル派の注目
  • 100日MAの下支え
  • 3週前安値のサポート
ベア派の注目
  • 7月高値のレジスタンス
  • 9月高値に三尊天井
  • 日足上昇チャネル下限をブレイク
ブル派プラン
  • 先週安値2番底からロング
ベア派プラン
  • 先週高値下降波を戻り売りショート

1時間足

日々のトレード

15分足

月曜(9/29)
  • 3週前安値にサポートされ引き戻し調整で上昇

【経済指標】

  • 特になし

【ブル派トレードプラン】

  • 先週安値を試せばロング検討

【ベア派トレードプラン】

  • 先週高値下降波の戻り目形成を待ってショート検討

東京・欧州時間、続伸し9/25高値に到達。N時間、9/25高値で反落。

火曜(9/30)
  • 9/25高値まで続伸し反落
  • 先週高値下降波を61.8%リトレース

【経済指標】

  • 特になし

【ブル派トレードプラン】

  • 前日高値付近の戻り目崩れで先週高値へロング

【ベア派トレードプラン】

  • 前日高値付近に戻り目形成を待って先週高値下降波を戻り売りショート

欧州時間、前日高値へ上昇。NY時間、乱高下したため様子見。

水曜(10/1)
  • 9/25高値で戻り目形成中

【経済指標】

  • 21:15 米国 ADP雇用統計
  • 23:00 米国 ISM製造業景況指数

【ブル派トレードプラン】

  • 戻り目崩れで先週高値へロング

【ベア派トレードプラン】

  • 先週高値下降波を戻り売りショート

欧州時間、戻り目を崩しかけたがNY時間にかけて乱高下したためノートレード。

木曜(10/2)
  • 9/25高値で乱高下
  • 断続的に高安をきりあげているものの日足上昇チャネル下限裏が意識されてか上値は重い様子
  • 8月安値上昇波の押し目買い VS 先週高値下降波の戻り売り

【経済指標】

  • 特になし

【ブル派トレードプラン】

  • 戻り目崩れで先週高値へロング

【ベア派トレードプラン】

  • 9/25高値試し(三尊天井肩ライン)から先週高値下降波を戻り売りショート

欧州時間、上値試しで上昇、7/25高値での揉み合い抜けでショート、翌日の欧州時間に安値切上げで撤退。

金曜(10/3)
  • 三尊天井肩ラインから下落
  • 3週前安値に届かず急反転

【経済指標】

  • 特になし

【ブル派トレードプラン】

  • 前日高値下降波の戻り売り失敗でロング

【ベア派トレードプラン】

  • 前日高値下降波の戻り売りショート

東京時間、戻り目形成待ち。欧州時間、戻り目崩れでロング、NY時間に23時足ピンバー確定で撤退。

振り返り

相場の概要

4時間足

日足上昇トレンド VS 7月高値レジスタンス

週の値動き

1時間足

引き戻し調整で上昇

先週高値下降波の引き戻し調整で9/25高値へ上昇。

戻り目形成

9/25高値に先週高値下降波の戻り目(三尊天井)を形成。

戻り売り失敗

木曜に三尊天井から先週高値下降波が戻り売られたが一時的な下落となってV字反転。戻り売りは失敗しました。その後は上値を試すも9/25高値でレジスタンス。

今週のトレード戦略

先週高値下降波の戻り売りを狙いましたが売りが続かずV字で戻され、あえなく撤退となりました。

今週のトレードポイント

日足上昇チャネル下限裏の押さえを重要視しました。火曜のWトップを水曜の東京時間に崩しかけ始めたところからロングを検討し始めましたが、日足上昇チャネル下限を重視して9/25高値を明確に抜けるまで待つことにしました。

反省

木曜のショートは3週前安値への下値試しを狙ったものですが、下落幅の割には利確幅は半減してしまいました。V字反転は深夜の出来事とはいえ、翌日の早朝にせめて半分は決済しておくべきだったと反省しています。仮に夜中まで起きていたとしても火曜安値より下で決済できていたとも思えませんが…。

4時間足

  • 7月安値上昇波押し目買い VS 150円
  • 7月高安のハラミ、9月陽線は150円を超えられずコマ足
  • 米国政府機関閉鎖で先行き不透明感から大幅に下落
  • 9月安値上昇波を76.4%リトレース
  • 8月安値+100日MAのサポートで反発
  • 先週陰線は2週前陽線の包み足
ファンダメンタルズ
  • 自民党総裁選明け
  • 米国政府機関閉鎖(先行き不透明感)
ブル派の注目
  • 2週前陽線がレンジをブレイク
  • 8月安値+100日MAのサポート
ベア派の注目
  • 150円のレジスタンス
  • 先週陰線が包み足
ブル派目線
  • 8月安値+100日MAのサポートを根拠に、7月安値上昇波の8月安値押し目買いをフォロー
ベア派目線
  • 150円のレジスタンス+先週陰線包み足を根拠に、先週陰線の戻り売りを狙う

4時間足

  • 7月高安のハラミ、9月陽線はピンバー
  • 4週前押し安値でサポートされ9月高値下降波を50.0%リトレース
  • 日足上昇チャネル下限裏と4週前押し安値に挟まれた三角地帯でブロックを形成
  • 8月安値上昇波の押し目買い VS 9月高値下降波の戻り売り
ファンダメンタルズ
  • 米国政府機関閉鎖(先行き不透明感)
ブル派の注目
  • 100日MAの下支え
  • 4週前押し安値のサポート
ベア派の注目
  • 7月高値のレジスタンス
  • 日足上昇チャネル下限裏の押さえ
ブル派目線
  • 8月安値上昇波の押し目買いを狙う
ベア派目線
  • 9月高値下降波の戻り売りを狙う

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