週刊学習の第23回。(2025.10.06~2025.10.10)
今週の相場を振り返り、気付きを得て成長を図るコーナーです。
ドル円 今週の見通し
週足

- 2024高安のハラミ
- 2024安値2番底から上値試し中
- 2022・2023年に上値を押さえたキリ番150円で上値の重い値動き
- 2025高値下降波戻り売り(150円) VS 2025安値上昇波(140円)
日足

- 節目150円を挟んで2024高値Wトップ2番天井と2024安値Wボトム2番底との睨み合い
- 8月安値押し目買いが150円を試したが強い抵抗に遭いほぼ全戻し
4時間足

- 米国政府機関閉鎖や自民党総裁選のファンダメンタルズ要因でドル売り・円買い
- 150円でA字反転し、8月安値+100日MA付近へ下落
- 9月安値上昇波を76.4%リトレース
- レンジブレイクした2週前陽線に対し先週陰線が包み足
- 7月安値上昇波の8月安値押し目買い VS 150円のレジスタンス
ファンダメンタルズ
- 自民党総裁選明け
- 米国政府機関閉鎖の影響
ブル派の注目
- 100日MA+8月安値のサポート
ベア派の注目
- 150円のレジスタンス
- 先週陰線が包み足
トレードプラン
ブル派プラン
- 9月安値上昇波の押し目買い
- 先週安値2番底からロング
- 2週前高値下降波の戻り目崩れでロング
ベア派プラン
- 2週前高値下降波を戻り売りショート
今週の値動き
1時間足

日々のトレード
15分足

月曜(10/6)
- 先週末の自民党総裁選で高市氏が当選
- 財政拡張路線への思惑から円が売られ200pips窓開けスタート
【経済指標】
- 自民党新総裁に高市氏
【ブル派トレードプラン】
- 窓埋めを待ってロング検討
- 150円を上抜ければロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 窓埋めを狙ってショート検討
東京時間、電車道で上昇し150円をブレイク。欧州・NY時間、150円付近の値動きを観察しノートレード。
火曜(10/7)
- 自民党総裁選の結果を受けて円売り・ドル買いが進行
- 前日陽線終値が150円をブレイク
- 150円のブレイクがオーバーシュートの可能性
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 慎重に上値を追う
- 押し戻せばロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 窓埋めを狙ってショート検討
東京時間、前日高値で小動き。欧州時間、前日高値+東京時間高値を上抜けたところでロング、明け方に152円到達で半分OCO決済、金曜の東京時間に15分足Wトップネック割れで決済。
水曜(10/8)
- 150円のレジサポ転換から電車道で上昇
- 2022・2023高値キリ番152円に到達
- 2025高値下降波を61.8%リトレース
- 『円キャリートレードが再燃』と市場で話題
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 152円を高値圏とみて上値追いは見送る
- 押し戻しを待ってロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 4h足SMA21との乖離を狙ってショート検討
電車道で153へ上昇。
木曜(10/9)
- 1h足SMA21に沿って続伸し153円に到達
- 上値が重くなり始めている
【経済指標】
- 21:30 パウエル議長 発言
【ブル派トレードプラン】
- 1h足レベルの押し戻しを待ってロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 4h足SMA21との乖離を狙ってショート検討
終日、153円付近での値動きを観察しノートレード。
金曜(10/10)
- 153円で上値の重い値動き
- 押し目買いで上昇したが153円を抜けきれなかった
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 押し戻しを待ってロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 週足の上髭形成を狙ってショート検討
欧州時間、15分足が高値を切下げた。NY時間、深夜にトランプ発言で急落。
振り返り
相場の概要
日足

2024高値Wトップ2番天井 VS 2024安値Wボトム2番底
今週の値動き
1時間足

円売りが加速
自民党総裁選で高市氏が当選。緊縮財政路線から財政拡張路線へとシフトチェンジするとの思惑が市場で広がり円が売られ急騰。先週末から600pips弱の上昇。
公明党の連立離脱
公明党が自民党との連立政権を離脱するとの観測が高まり153円で上値の重い値動き。
金曜の夕刻に公明党が連立を離脱すると表明したが相場への値動きは限定的。
米中貿易戦争の再発懸念
金曜深夜にトランプ大統領が対中関税の大幅引き上げを警告。この発言を受けてリスクオフの円買いで急落。
9日に中国がレアアースの輸出規制を強化す方針を表明したこと対する措置の一環であり、予定されていた米中首脳会談を「階段する理由はない」とした。
今週のトレード戦略
先週の下落で方向感が失われたため8月安値+100日MAでの値動きを見極めてトレードを具体化していく方針でした。
しかし、自民党新総裁に小泉氏を市場は織り込んでいた(先週の下落)ことで高市氏の当選はサプライズととられて200pipsの窓開けスタートとなってしまいました。
今週のトレードポイント
値ごろ感でのショートをしないことがポイントです。
週明けから水曜にかけて目立った押し目もなく大幅に上昇し、153円に到達後は上値の重い値動きとなりました。極端な上昇をみると上げ止まりから利確売りを狙って逆張りしたくなるトレーダーは少なくないと思います。この上昇波に乗れなかった場合は尚更でしょう。
特に木曜はショートして損切を繰り返しやすい相場だったように思います。
まとめ
週明けから水曜にかけての上昇は、1h足SMA21にサポートされており、これを割れば4h足SMA21との乖離を埋める下落が期待できます。木曜はこのような思惑が働きやすい相場でした。
しかし、153円はキリ番ではあるものの上位足のレジスタンスラインというわけではないため1h足SMA21を多少割り込んだからといって買い手が手仕舞う根拠としては弱いと考えられます。
手仕舞わないにしても過熱感から買いにくい局面ではあるため、買い手は更に買いを入れる材料(木曜NY時間のダマしの安値のような)を待っている可能性が高いでしょう。
このように売り手と買い手の思惑がぶつかるとレンジになりやすく、値ごろ感でトレードすると火傷してしまいます。
ユーロドル 今週の見通し
週足

- 2025安値上昇波が2021Wトップネックラインに到達
- 上値の重い値動き
日足

- 上昇トレンドが継続
- 8月安値押し目買いが7月高値を更新
- 1.19を試したが反落し上昇チャネル下限をブレイク
- 8月安値上昇波を50.0%リトレース
- 7月高値にWトップ形成中とみる
- 7月高安のハラミ
- 日足上昇トレンド VS 7月高値のレジスタンス
4時間足

- 4週前押し安値で反発し上昇
- 9月高値下降波を50.0%リトレース
- 4週前押し安値と日足上昇チャネル下限裏に挟まれた三角地帯で攻防中
- 8月安値上昇波の押し目買い VS 9月高値下降波の戻り売り
- 100日MAが足元に接近
ファンダメンタルズ
- 米国政府機関閉鎖による先行き不透明感
ブル派の注目
- 日足上昇トレンドが7月高値を更新
- 100日MAの下支え
- 4週前押し安値のサポート
ベア派の注目
- 7月高値Wトップ
- 9月高値に三尊天井 ※肩ライン=4週前高値
- 日足上昇チャネル下限をブレイク
トレードプラン
ブル派プラン
- 9月高値下降波の戻り目崩れで7月高値へロング
- 4週前押し安値を試せば2番底からロング検討
ベア派プラン
- 9月高値下降波の戻り売りをショート ※100日MAの反発に注意
今週の値動き
1時間足

日々のトレード
15分足

月曜(10/6)
- 先週高値三尊天井の下降3波戻り目を崩して上昇
- 9/25戻り高値で上値を押さえられた
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 9/25高値に戻り目形成すれば崩れをロング
【ベア派トレードプラン】
- 9/25高値のレジスタンスで4週前押し安値へショート
欧州時間、4週前押し安値を試したが反発してほぼ全戻し。
火曜(10/7)
- 4週前押し安値を試しに下落
- V字反転し前日陰線は長い下髭を形成
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 2週前安値2番底から先週高値へロング
【ベア派トレードプラン】
- 2週前安値2番底へショート
欧州時間、15分足の高値切下げ黄色〇ショートは前日の長い下髭+先週安値への安値切上げを警戒して見送り。NY時間、2週前安値2番底形成モード。
水曜(10/8)
- 戻り売りで下落
- 2週前安値2番底を形成中
- 100日MAが足元に最接近
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 2週前安値2番底から先週高値へロング
【ベア派トレードプラン】
- 2週前安値2番底崩れでショート ※100日MAの反発に注意
東京時間、2番底崩れでショート、欧州時間に9月安値到達で半分決済、翌日の東京時間に1hSMA21のレジサポ転換で撤退。
木曜(10/9)
- 2週前安値2番底を崩して下落
- 100日MA+9月安値にサポートされ下げ止まり
- 8月安値上昇波を61.8%リトレース
【経済指標】
- 21:30 パウエル議長 発言
【ブル派トレードプラン】
- 4h足SMA21を目安に引き戻し調整をロング
【ベア派トレードプラン】
- 先週高値下降トレンドを戻り売りショート
東京・欧州時間、9月安値に押し目形成中。NY時間、前日安値割れでショート、翌日の東京時間に15分足のWボトムネック抜けで撤退。
金曜(10/10)
- 先週高値下降トレンドの戻り売りで下落
- 100日MAをブレイク
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 週足の下髭形成を狙ってロング
【ベア派トレードプラン】
- 1.15へ下降トレンドをフォロー
欧州時間、下降フラッグが完成。NY時間、トランプ発言を受けて上昇。
振り返り
相場の概要
日足

7月高値にWトップを形成中
週の値動き
1時間足

日足上昇トレンドの押し目形成
4週前押し安値にサポートされ、2週前安値2番底を付けて日足上昇トレンドの押し目形成モード。
押し目崩れ
水曜に2週前安値2番底を崩して下落するも100日MAで保合い。
結果的には100日MAを下抜けて1.155に到達しましたが、100日MAで反発して2週前安値割れがダマしになって買われる可能性は充分ありました。
トランプ発言でリスクオフ
トランプ大統領が対中関税を大幅に引き上げると発言したことをキッカケに100日MAまで上昇。
週足陰線の終値は100日MA(≒週足SMA21)にサポートされる形となってクローズ。
今週のトレード戦略
2週前安値2番底でのプライスアクションを基準に売り買いの優劣を見極める戦略でした。
ただし、100日MAを買い手の最終防衛ラインとみてもいました。
今週のトレードポイント
4週前押し安値を割ればテクニカル的に通常であれば下がりやすくりますが、直下の100日MAが上位足トレーダーにも意識される指標であると認識できていたかがポイントです。
4週前押し安値割れを根拠にする売り手と100日MAを重視する買い手の思惑が交錯して水曜はレンジになりやすい局面でした。
反省
水曜のショートは見送るべきだったと反省しています。
損切巾を小さく設定できたことと100日MAへの値幅が損切巾に対してある程度あったため期待感を込めてトレードしましたが、リスクマネジメントとしては軽率なトレードだったと感じました。
ドル円 来週の展望
4時間足

- 通称『高市トレード』で暴騰
- 米中貿易戦争が再燃する懸念が高まり153円から急落
ファンダメンタルズ
- 首班指名:自公連立解消により不透明
- 米中貿易戦争
- 米国政府機関閉鎖中
ブル派の注目
- 150円をブレイク
ベア派の注目
- 高市トレードの巻き戻し
ブル派目線
- 8月安値押し目買いをフォロー
ベア派目線
- 高市トレードの巻き戻しを売る
ユーロドル 来週の展望
4時間足

- 4h足レベルの下降トレンドが発生
- 100日MAをブレイク ※ただし先週陰線終値は100日MAでサポート
ファンダメンタルズ
- 米中貿易戦争
- 米国政府機関閉鎖中
ブル派の注目
- 100日MA割れがオーバーシュートの可能性
ベア派の注目
- 100日MAをブレイク
ブル派目線
- 8月安値上昇波の押し目買いを狙う
ベア派目線
- 9月高値下降トレンドをフォロー


コメント