週刊学習の第52回。(2025.09.08~2025.09.12)
今週の相場を振り返り、気付きを得て成長を図るコーナーです。
ドル円 今週の見通し
週足

- 2024高安のハラミ
- 2024安値2番底を形成中
- 2025高値下降波の戻り目ゾーンで、2022・2023年に上値を押さえたキリ番150円に200日と月足の長期MAが重なり上値の重い値動き
日足

- 2024安値2番底で安値を切上げ上昇
- 天底の境界線5月高値を7月陽線がブレイクしたが150円+長期MAで反落
- 7月安値上昇波の50.0%押し目候補で2025高値下降波の戻り売りと圧力が拮抗
- 100日MAと200日MAに挟まれ揉み合い中
4時間足

- 100日MAと200日MAに挟まれたレンジ相場
- 8月安値から安値を切上げて147円3番底にWボトムを形成し上昇
- 5月高値+200日MAに高値ブロックを形成し雇用統計の悪化で急落
- 147円で下げ止まり、レンジ内で週足クローズ
ファンダメンタルズ
- 自民党総裁選前倒しの是非
- 米国 雇用統計の年次改定
- 米国 消費者物価指数
ブル派の注目
- 146円押し安値+100日MAのサポート
- FOMC利下げ折込みの値動きで急落してもレンジ下限でサポート
- レンジ内での断続的な安値切上げ
ベア派の注目
- 5月高値+200日MAのレジスタス
- 8月高値三尊天井
- 先週足が上髭ピンバー ※ただし陽線
トレードプラン
ブル派プラン
- レンジブレイク狙い、先週安値のサポートで147円3番底Wボトム上昇3波押し目買い
- 100日MAを試せばロング検討
ベア派プラン
- 先週安値のサポート崩れで145円へショート
- レンジ戦略、5月高値を試せばショート検討
今週の値動き
1時間足

日々のトレード
15分足

月曜(9/8)
- 週末に自民党石破総裁が辞意を表明したことで約80pips窓開けスタート
- 雇用統計の急落波はほぼ全戻し
- 円安進行の経過を要観察
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 5月高値+200日MAのレジスタンス崩れでロング
【ベア派トレードプラン】
- レンジ戦略、5月高値+200日MAのレジスタンスで147円へショート
東京時間、窓開けスタートから5月高値を試したが反落。欧州時間、15分足の高値切下げでショート、147.5円到達で窓埋め完了と判断し半分決済、翌日の欧州時間に147円到達で決済。
火曜(9/9)
- 自民党石破総裁の辞意表明を受けて円安が進行したが一時的
- 直ぐに円が買い戻され窓埋め完了
- 先週高値から断続的な高値切下げ
【経済指標】
- 米国 雇用統計の年次改定
【ブル派トレードプラン】
- 先週安値を試せばロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 5月高値を試せばショート検討
欧州時間、急落し先週安値を割ったが8月安値には届かずV字反発。NY時間、欧州時間の急落波を全戻し。
水曜(9/10)
- 続落し8月安値を試したがV字反発で行って来い
- 前日はトンボ同時線
- 先週安値割れはアンダーシュートの可能性
- 月曜高値下降波を50.0%リトレース
【経済指標】
- 21:30 米国 生産者物価指数(PPI)
【ブル派トレードプラン】
- レンジ戦略、前日安値への下値試しからロング
【ベア派トレードプラン】
- 先週安値のサポート崩れでショート検討
終日、147.5円で小幅に揉み合いノートレード。
木曜(9/11)
- 147.5円で小幅に揉み合い方向感に乏しい
- CPI待ち相場とみる
【経済指標】
- 21:30 米国 消費者物価指数(CPI)
【ブル派トレードプラン】
- レンジ戦略、先週安値への下値試しからロング
【ベア派トレードプラン】
- 先週安値のサポート崩れでショート検討
欧州時間、147.5円の揉み合いを上抜け上昇。NY時間、CPIをキッカケに147円へ急落。
金曜(9/12)
- 月曜高値下降波の戻り売りゾーンでの揉み合いから下値を攻めれず上昇
- CPIで147円へ急落
- CPIは市場予想通りの結果
- 火曜安値を頂点に1h足レベルの逆三尊を形成
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- レンジ戦略、147円のサポートでロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 147円のサポート崩れでショート検討
欧州時間、逆三尊右肩で前日安値から安値を切上げ黄色〇ロングは見送り。NY時間、148円到達し反落。
振り返り
相場の概要
4時間足

2025高値下降波戻り売り圧力と7月安値上昇波の押し目買い圧力が拮抗、100日MAと200日MAに挟まれたレンジ相場。
今週の値動き
1時間足

窓開けスタート
週明け、自民党石破総裁の辞意表明を受けて約80pipsの窓開けスタート。
財政拡張に慎重な石破総裁が辞任することで積極財政へシフトチェンジする憶測が高まり財政悪化への懸念から円が売られた模様。
8月安値への下値試し
政局不安はあるものの先の見通しを立てるには時期尚早とみられてか週明けの円安は限定的で直ぐに円が買い戻された。5月高値+200日MAにレジスタンスされレンジ上限からレンジ下限である8月安値を試す値動きに発展。しかし、8月安値で強く反発され水曜はトンボ同時線となった。
レンジ中央ゾーンの保合い
CPIは市場予想通りとなり来週のFOMC利下げは確実視されたものの大きな値動きにはつながらずレンジを維持。逆三尊を形成したが週末で買いが続かずレンジ中央ゾーン147円と148円の保合いとなった。
今週のトレード戦略
引き続きレンジ戦略を基本としました。レンジ内で断続的に安値を切上げるなか8月安値を試す場面もありましたが、結局は底堅い値動きとなりました。
今週のトレードポイント
FOMCの利下げ観測を後押しするパウエル議長の発言(ジャクソンホール会議)や雇用統計の悪化を持ってしてもレンジが維持されたことを踏まえて、レンジブレイクに過度の期待をしないことがポイントです。
まとめ
レンジが1ヵ月以上続いており、そろそろブレイクするだろうと期待が高まるのも人情です。その反面、指標や要人発言でも抜けないなら様子見をするトレーダーやレンジ戦略に徹するトレーダーもいます。その複雑な心理が交錯し、チャートはより複雑な値動きを描くのかもしれません。
このような局面では、
- 過度な期待を持たない
- エントリーポイントを探さない
- わからないことをわかろうとしない
- わからない自分を認める
レンジ相場に限らずトレードで利益を残すための最も重要なことは『ムダを省き損失を抑えること』にあり、上記4つはそれに順ずるものと心得ています。
ユーロドル 今週の見通し
週足

- 2025安値急騰波が2022高安のハラミを上抜けて2021Wトップネックラインに到達
- 上値が重くなる中、週足SMA21(≒100日MA)+1.15で強く反発
日足

- 上昇トレンドが継続
- 100日MAのサポートされ8月安値押し目買いが進行中
- 1.17で上値の重い展開
- 日足Wトップを想定、高値切下げ2番天井を8月高値に形成中とみる
4時間足

- 4週前高安のハラミ
- 日足Wトップ2番天井 VS 100日MAサポート+8月安値押し目買い
- ハラミ上限から下落したが日足上昇チャネル下限にサポートされ安値切上げ(先週安値)
- 雇用統計の悪化で急騰したがレンジ上限で上げ止まり
ファンダメンタルズ
- 米国 雇用統計の年次改定
- 米国 消費者物価指数
- ECB
ブル派の注目
- 100日MAの下支え
- 日足上昇チャネル下限のサポート
- 2週前安値から先週安値へ安値切上げ
- 8月安値逆三尊
ベア派の注目
- 日足Wトップ2番天井形成
トレードプラン
ブル派プラン
- 8月高値のレジスタンス崩れで7月高値へロング
- 100日MAを試せばロング検討
ベア派プラン
- 8月高値のレジスタンスで100日MAへの下値試しをショート
今週の値動き
1時間足

日々のトレード
15分足

月曜(9/8)
- 日足上昇チャネル下限にサポートされWボトム上昇3波押し目買いで上昇
- 雇用統計の悪化で急騰したがレンジ上限で反落
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 8月高値のレジスタンス崩れで7月高値へロング
【ベア派トレードプラン】
- 8月高値のレジスタンスでショート検討
欧州・東京時間、9/4安値上昇波の押し目買いで上昇したが高値圏のためノートレード。
火曜(9/9)
- 9/4安値上昇波の押し目買いで先週高値へ上昇
- 前日陽線が8月高値をブレイク、終値は先週高値でクローズ
【経済指標】
- 米国 雇用統計の年次改定
【ブル派トレードプラン】
- 先週高値の2番天井崩れで7月高値へロング
【ベア派トレードプラン】
- 先週高値2番天井から前日安値へショート
東京時間、続伸し先週高値をブレイク。欧州時間、先週高値抜けをヘッドフェイクとみて15分足の高値切下げ先週高値割れでショート、翌日の東京時間に1.17到達で決済。
水曜(9/10)
- 先週高値を上抜けたが一時的で反落
- ネックラインである月曜安値へ下落
- 前日陰線は月曜陽線を包んだ(月曜安値上昇波の否定)
【経済指標】
- 21:30 米国 生産者物価指数(PPI)
【ブル派トレードプラン】
- 1.17に押し目形成でロング検討 ※8月高値に注意
- 日足上昇チャネル下限を試せばロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 8月高値を試せばショート検討
東京・欧州時間、1.17で揉み合い。NY時間、上値を試しに上昇したが限定的。
木曜(9/11)
- 1.17で揉み合いとなり方向感に乏しい
- CPI待ち相場とみる
- 先週安値上昇波を50.0%リトレース
【経済指標】
- 21:15 ECB
- 21:30 米国 消費者物価指数(CPI)
【ブル派トレードプラン】
- 日足上昇チャネル下限を試せばロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 日足上昇チャネル下限を割ればショート検討
東京・欧州時間、CPI待ち。NY時間、ECBとCPI日足上昇チャネル下限を試して急騰したが速い値動きだったためノートレード。
金曜(9/12)
- ECB、CPIともに市場予想通り
- 日足上昇チャネル下限にサポートされCPIをキッカケに急騰
- 8月高値で上げ止まり
- 先週安値から安値を切上げて1.17に1h足レベルのWボトムが完成
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 前日安値上昇波を押し目買いロング
【ベア派トレードプラン】
- 前日安値上昇波の押し目崩れでショート
東京・欧州時間、押し戻し待ち。NY時間、1.17で反発し8月高値へ上昇。
振り返り
相場の概要
4時間足

日足Wトップ2番天井候補でのレンジ相場。
週の値動き
1時間足

先週安値上昇波の押し戻し
9/4安値上昇波の押し目買いで上昇し先週高値を更新するもヘッドフェイクとなり反落。先週安値上昇波の押し戻しで日足上昇チャネル下限へ下落。
先週安値上昇波の押し目形成
日足上昇チャネル下限にサポートされ1.17にWボトムを形成し、CPIをキッカケに8月高値へ上昇。
今週のトレード戦略
ドル円と同じくレンジ戦略を基本としましたが、2週前安値から先週安値に安値を切上げたていたことからレンジ上限をブレイクすることも想定していました。
今週のトレードポイント
月・火の8月高値ブレイクがポイントでした。火曜の先週高値抜けで飛び乗らなず様子見する局面です。
反省
火曜のショートは4h足SMA21との乖離埋めを狙ったトレードですが、8月高値で反発するリスクを見過ごしていました。
先週高値は8月高値を一時的に上振れた高値に過ぎず、月曜陽線が8月高値を実体でブレイクした事実に基づけば8月高値で反転上昇する余地は十二分にあったと考えられます。
8月高値を割ってからでは4h足SMA21まで値幅がなくリスクリワードも悪化するためトレードを見送ることになると思い先週安値割れをトリガーとしました。
月曜陽線終値が先週高値でレジスタンスされたことを根拠に先週高値割れを重視したのですが、リスクリワードを優位にしてトレードが実行できるようにすることに集中してしまい、最も重要なようそである『月曜陽線が実体で8月高値をブレイク』したことを置き去りにしてしまいました。
『トレードポイントを探さない』の心得を破る感情的なトレードでした。
まとめ
ヒューマンエラーとは、単に『人の失敗』と片付けるのではなく、『人は失敗する生き物』という前提で物事をとらえ施策や対策を講じることが肝心だとサラリーマン時代に習いました。
再発防止として感情に支配されない機械化(自動化)がその最たるものなのかもしれません。トレードで言えばシステムトレードにあたります。
私はシステムトレードを利用したこともなければ学んだこともありません。なのでシステムトレードを語ることはできませんが、裁量トレードを選んだ以上は今回のような感情的トレードを是正していかなければなりません。
今回は、トレードを見送ることを避けたい=稼ぎたいという欲に支配された故の行動でしたので平常心を保つ策を模索したいと思います。
ドル円 来週の展望
4時間足

- 100日MAと200日MAに挟まれたレンジ相場
- レンジ下限を試すも反発
- FOMCの利下げはすでに織り込まれた模様
- FOMCの利下げ幅とパウエル議長の発言に注目
ファンダメンタルズ
- FOMC
- 日銀 金融政策決定会合
ブル派の注目
- 100日MAのサポート
- レンジ下限での反発
ベア派の注目
- 200日MAのレジスタンス
- 2週前高値下降波の戻り売り
ブル派目線
- レンジ下限への下値試しを待ってロング
ベア派目線
- 2週前高値下降波の戻り売りをショート
ユーロドル 来週の展望
4時間足

- 日足Wトップ2番天井でのレンジ相場
- 日足上昇チャネル下限にサポートされ安値切上げ(三角保合い)
- 8月高値をブレイクするも未遂
ファンダメンタルズ
- FOMC
ブル派の注目
- 日足上昇チャネル下限のサポート
- 断続的な安値切上げ
ベア派の注目
- 日足Wトップ2番天井形成
- 8月高値のレジスタンス
ブル派目線
- 8月高値のレジスタンス崩れで7月高値へロング
ベア派目線
- 8月高値のレジスタンスで100日MAへショート
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