週刊学習の第62回。(2025.11.17~2025.11.21)
今週の相場を振り返り、気付きを得て成長を図るコーナーです。
ドル円 今週の見通し
週足

- 2024高安のハラミ
- 2024安値2番底から上値を試し中
- 2025高値下降波を76.4%リトレース
日足

- 2024安値2番底から9月安値押し目買いが155円に到達
4時間足

- 9月安値発4h足上昇トレンドが継続
- 高安の切上げ幅が断続的に縮小:トレンドのクライマックス感
- 節目155円に到達し、9月安値上昇波が継続するかどうかの転換局面
ファンダメンタルズ
- 米国政府機関の閉鎖解除
- 延期された米国経済指標の発表
- 米国 9月雇用統計
ブル派の注目
- 日足・4h足が上昇トレンド
- 日足SMA21のサポート
ベア派の注目
- 155円のレジスタンス
- 9月安値上昇波のクライマックス感
トレードプラン
ブル派プラン
- 155円での天井形成の値動きを買う
ベア派プラン
- 9月安値上昇波の押し戻しを売る
今週の値動き
1時間足

日々のトレード
15分足

月曜(11/17)
- 155円Wトップの下降3波戻り売りで下落
- ラス押し安値11日安値でV字反発し行って来いの全戻し
- 日足は長い下髭ピンバー(底堅さを示唆)
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 14日ピンバー高値抜けで155円抜け期待ロング
- 逆三尊を想定、13日安値への下値試しで155円へ押し目買いロング
【ベア派トレードプラン】
- 逆三尊右肩崩れをショート
- 155円を試せばショート検討
欧州時間、14日高値をブレイク。NY時間、155円をブレイク。
火曜(11/18)
- 電車道で緩やかに上昇、前日陽線が155円をブレイク
- 155円ブレイクがダマしの可能性
- 日・4h・1h足SMA21が上昇パーフェクトオーダ
【経済指標】
- 15:30 植田総裁・高市首相 会談
【ブル派トレードプラン】
- 155円のレジサポ転換を確認して、14日安値上昇波をフォロー
【ベア派トレードプラン】
- 155円ブレイクがダマしとみて、14日安値上昇波の押し目買い失敗でショート
東京・欧州時間、155円のサポートを確認。NY時間、15分足上昇トレンド押し目買いで上昇し高値を更新。
水曜(11/19)
- 155円のレジサポ転換で上昇し高値を更新
- 14日安値上昇波が継続:底堅い値動き
- 日・4h・1h足SMA21が上昇パーフェクトオーダ
【経済指標】
- 18:10 日銀総裁・財務相・経財相 3者会談
【ブル派トレードプラン】
- 155円レジサポ転換を根拠に、14日安値上昇波をフォロー
【ベア派トレードプラン】
- 上げ止まりを待ってショート検討
欧州時間、切下げライン抜けでロング、翌日の欧州時間に15分足SMA21割れで半分決済、雇用統計を前に決済。
木曜(11/20)
- 日本の財政悪化懸念+FOMC利下げ観測後退などのファンダ要因で急騰
- 前日は約200pipsの大陽線
- 円安進行で介入警戒感の高まり
- 日・4h・1h足SMA21が上昇パーフェクトオーダ
【経済指標】
- 22:30 米国 9月雇用統計(延期分)
- 10月雇用統計はデータ採取不足で発表中止
【ブル派トレードプラン】
- 上値追いは慎重に!
- 押し戻しを待ってロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 上げ止まりを待ってショート検討
東京時間、続伸し高値を更新。欧州時間、1h足SMA21を試して反発。NY時間、雇用統計は強い結果となったが上下動し方向感のない値動き。
金曜(11/21)
- 高値を更新したが上値は重い様子
- 雇用統計高安を基準に値動きを観察
- 日・4h・1h足SMA21が上昇パーフェクトオーダ
【経済指標】
- 8:30 日本 消費者物価指数
【ブル派トレードプラン】
- 雇用統計高値抜けで1月高値へロング
- 押し戻せばロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 4h足SMA21との乖離を狙って、14日安値上昇波の押し戻しをショート
欧州時間、雇用統計安値割れでショート、NY時間に156.5円で半分決済、翌早朝に決済。
振り返り
相場の概要
日足

2024安値Wボトム2番底から9月安値上昇波が上値を試し中。
今週の値動き
1時間足

節目155円をブレイク
14日ピンバーの底堅さから続伸し、月曜陽線が155円をブレイク。
155円のレジサポ転換 ⇒ 急騰
火曜に155円にサポートされ足場固め。火曜の足場に支えられ水曜に15分足SMA21に沿って158円へ急騰。
日本政府の財政拡張路線が財政悪化懸念を招き債券安、FOMC利下げ観測後退などファンダ要因が背景にあった模様です。
押し戻し調整で下落
木曜に158円で上値が重くなり、金曜に下降へ転じ4h足SMA21へ下落。
円安進行により為替介入への警戒感が高まってきたとみられます。
今週のトレード戦略
9月安値上昇波の押し戻しをメインシナリオとしていました。ただし、14日のピンバー出現を踏まえ上昇継続の可能性も考えてはいましたが、あっさりと155円をブレイクするとは思ってもみませんでした。
今週のトレードポイント
『14日ピンバー ➡ 月曜陽線の155円ブレイク ➡ 火曜の155円レジサポ転換』
この3ステップを根拠とし水曜に上値追いを実行しました。
まとめ
日足

155円を上抜けてしまうと1月高値まで目立ったレジスタンス帯がなく、あるのは為替介入への警戒感といった感じですが、去年の介入履歴をみると初手は160円付近であり今週のレート付近では実行されにくいと相場参加者は睨んで円安が進行しやすかったように思います。
仕掛けるタイミングとしては、『155円抜け期待』と『155円抜け確認後』の2つが考えられました。
15分足

『155円抜け期待』は155円ブレイク前の仕掛けのため最も利益が得られるトレードです。月曜がこのタイミングでしたが、しっかりとした下押しもなく14日ピンバー高値を更新してしまい仕掛けるには155円への壁打ちとなりリスクが高いと判断しました。
次に『155円抜け確認後』ですが、月曜にブレイクして直ぐに飛び乗るのはリスクしかありません。日足レベルでブレイクして155円のレジサポ転換を確認したいところです。
月曜陽線が155円をブレイクし、火曜の欧州時間に155円のサポートで15分足レベルの安値切上げが確認できましたが、仕掛け(黄色〇)は見送りました。理由は、東京時間に付けた新高値(高値1)が155円から更新幅が小さく、ブレイク自体にダマしの疑いが十二分に考えられたからです。
結果としては水曜にトレードしましたが、火曜深夜の上昇がそのまま電車道となって継続したかもしれません。もしそうなっていたらトレードできなかったと思います。それならそれで、その事実を受け入れて次の波を待てばいいだけです。ここで悔しがって感情的になると損失を積み上げる結果しか待っていません。
乗り遅れた波を追っかけて乗ろうとせず、『次の波を待つ』これに尽きます。
ユーロドル 今週の見通し
週足

- 2025安値急騰波が2021Wトップネックラインに到達
- 上値の重い値動き
- 週足SMA21(≒100日MA)を割り込み始めている
日足

- 上昇トレンドが継続
- 7月高安のハラミ
- 7月高値Wトップ2番天井から7月安値を試し中
- 節目1.15に到達
- 日足上昇トレンド VS 7月高値のレジスタンス
- 200日MAが足元に接近
4時間足

- 下降トレンドが継続
- 2週前安値上昇波が日足SMA21上抜けて3週前高値に到達
- 2週前安値上昇波が節目1.15の強いサポートを受けて日足上昇トレンドの押し目買いに発展するかどうかの局面
ファンダメンタルズ
- 米国政府機関の閉鎖解除
- 延期された米国経済指標の発表
- 米国 9月雇用統計
ブル派の注目
- 日足上昇トレンドの押し目買い
- 1.15のサポート
ベア派の注目
- 7月高値Wトップ
- 100日MAのレジスタンス
トレードプラン
ブル派プラン
- 日足上昇トレンドの押し目を買う
- 逆三尊を想定、2週前安値上昇波の押し目買いロング
- 2週前安値2番底からロング
ベア派プラン
- 日足上昇トレンドの押し目崩れを売る
- 2週前安値上昇波の押し目買いの失敗を売る
今週の値動き
1時間足

日々のトレード
15分足

月曜(11/17)
- 4h足SMA21に沿って上昇トレンドが継続
- 3週前高値+100日MAのレジスタンスで揉み合い
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 上昇トレンドを3週前高値へ押し目買いロング
【ベア派トレードプラン】
- 2週前安値上昇波の押し戻しをショート
4h足SMA21のサポートを割って下落。
火曜(11/18)
- 4h足SMA21のサポートを割って下落
- 2週前安値上昇波を38.2%リトレース
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 2週前安値上昇波を先週高値へ押し目買いロング
【ベア派トレードプラン】
- 2週前安値上昇波の押し目崩れをショート
逆三尊肩ラインでの値動きを観察しノートレード。
水曜(11/19)
- 先週高値下降波が逆三尊肩ラインに到達
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 逆三尊を想定、2週前安値上昇波を先週高値へ押し目買いロング
【ベア派トレードプラン】
- 2週前安値上昇波の押し目崩れをショート
東京・欧州時間、押し目形成待ち。NY時間、22時ピンバー安値割れでショート、翌日の欧州時間に雇用統計を前に決済。
木曜(11/20)
- 逆三尊肩ラインを割って10月安値へ下落
【経済指標】
- 22:30 米国 9月雇用統計(延期分)
- 10月雇用統計はデータ採取不足で発表中止
【ブル派トレードプラン】
- 下げ止まりを待ってロング検討
【ベア派トレードプラン】
- 前日陰線を戻り売りショート
東京・欧州時間、雇用統計待ち。NY時間、雇用統計で1.15を試して反発。
金曜(11/21)
- 1.15を試して反発
- 2週前安値2番底形成を想定
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 2週前安値2番底からロング
【ベア派トレードプラン】
- 水曜高値下降波を戻り売りショート
東京時間、戻り目形成待ち。欧州時間、15分足Wトップ2番天井から1.15へ下落したが前日安値から安値を切上げるリスクを警戒し見送り。NY時間、1.15で底堅い値動き。
振り返り
相場の概要
日足

7月高値Wトップ2番天井からネックライン7月安値を試す中、節目1.15で日足上昇トレンド押し目買いとの攻防。
週の値動き
1時間足

逆三尊形成
逆三尊の肩ラインである4週前安値へ下落し、2週前安値上昇波の押し目形成モード。
押し目崩れ
2週前安値上昇波の押し目を崩し1.15へ下落。
2番底形成モード
1.15へ下落後は2週前安値の2番底形成モード移行。
今週のトレード戦略
逆三尊を想定して2週前安値上昇波の押し目買いを狙っていましたが、1.15まで戻り売られる結果となりました。
今週のトレードポイント
2週前安値を頂点とする逆三尊を想定し4週前安値を重視しました。そこまで下落し底堅い値動きになれば『押し目買いor崩れ』の二択となります。
まとめ
波には『推進波』と『修正波』の2つがあります。
推進波は短期的に大きく価格変動する波で見た目にも整った印象で、一方の修正波は時間を掛けて価格変動する波のため見た目は不規則に乱れています。
この2つの波が1つの上位足の波に混在するケースがあり、今週の下落はその1例となりました。
1時間足

先週高値から火曜までの下落は2週前安値上昇波の修正波で、いわゆる押し戻し調整の波です。
4週前安値を割った水曜の下落は、2週前安値上昇波の押し目買いを狙って買っていたブル派の損切と2週前安値上昇波の中で買っていたブル派の決済がトリガーとなって3週前高値下降波の戻り売りが本格化したもので推進波とみることができます。言い換えれば、押し目崩れや戻り目崩れといったトレードは、この推進波を狙うトレードということになります。
ドル円 来週の展望
4時間足

- ファンダ要因により円安が急速に進行
- 155円をブレイクし158円へ急騰
- 日足SMA21をガイドに4h足上昇トレンドが継続
- 158円で調整が入り下落、2週前安値上昇波を38.2%リトレース
ファンダメンタルズ
- 台湾有事を巡る高市発言に対する中国の報復措置
- 高市政権の経済対策による財政悪化懸念が高まりトリプル安(株式・債券・円が下落)
- 米国 小売売上高
ブル派の注目
- 日足・4h足が上昇トレンド
- 155円ブレイク
- 日足SMA21のサポート
ベア派の注目
- 為替介入への警戒感
- 160円レジスタンス帯の押さえ
ブル派目線
- 4h足上昇トレンドを160円へフォロー
ベア派目線
- 9月安値上昇波の押し戻し調整を売る
ユーロドル 来週の展望
4時間足

- 4h足下降トレンドが継続
- 100日MA+4週前高値高値のレジスタンスで戻り売られ下落
- 節目1.15で下げ止まり、2番底形成を想定
ファンダメンタルズ
- 米国 小売売上高
ブル派の注目
- 日足上昇トレンド押し目買い
- 1.15のサポート
ベア派の注目
- 7月高値Wトップ
- 4h足下降トレンド
- 100日MAのレジスタンス
ブル派目線
- 日足上昇トレンドの押し目を買う
ベア派目線
- 2週前高値下降波を7月安値へフォロー

コメント