週刊学習の第14回。(2024.12.02~2024.12.06)
今週のドル円相場を振り返り、気付きを得て成長を図るコーナーです。
ドル円 今週の見通し
週足
- 2023年安値上昇波の140円押し目買いで上昇
- 155円で反発
日足
- 7月高値下降波戻り売り VS 9月安値上昇波押し目買い
- 日足チャネル下限まで下落
- 11月は長い上髭陰線
4時間足
- 11/6押し安値を割って150円まで下落
- 先週は約500pipsの大陰線
- 155円レジスタンス VS 150円サポート
ファンダメンタルズ
- パウエル議長 講演
- 米国 雇用統計
ブル派の注目
- 150円+日足チャネル下限のサポート
- 9月安値上昇波の38.2%押し目買い候補
ベア派の注目
- 11月陰線の長い上髭
- 11/6押し安値のブレイク
トレードプラン
ブル派プラン
- 9月安値上昇波押し目買いが背景、150円+日足チャネル下限のサポートを根拠に
- 先週大陰線の引き戻しを152円へロング
ベア派プラン
- 7月高値下降波戻り売りが背景、11/6押し安値のブレイクを根拠に
- 11月高値下降波を9月高値へフォロー
- 152円まで引き戻されればショート検討
今週の値動き
1時間足
月曜:前日大陰線の戻り売りで下落
火曜:前日高値下降波の戻り売りで下落
水曜:152円下降波の引き戻しで11/6安値へ上昇
木曜:150円を基準に持ち合い相場
金曜:150円を基準に持ち合い相場
今週は、9月安値上昇波の38.2%押し目候補であるキリ番150円を基準に持ち合い相場となった。
この150円を節目と見て、11月高値からの下降トレンドを盲信せずに下値追いを控えました。
もし売るのであれば、152円下降波の戻り売り候補(半値~61.8%戻り目安)で高いところから売ることを考えていましたが、キリ番150円や先週安値(11月安値)のサポート帯が直下にあるため、大きく狙わず短期決済に徹することが正攻法だとも考えていました。
日々のトレード
15分足
月曜(12/2)
- 152円戻り売りで150円まで下落
- 日足は150円を割ってクローズ
【経済指標】
- 24:00 米国 ISM製造業景況指数
【ブル派トレードプラン】
- 先週安値+日足チャネル下限のサポートで152円下降波の戻り目候補(半値もしくは4h足SMA21を目安)への引き戻しをロング
【ベア派トレードプラン】
- 先週安値を割ればショート
- 上値を試せば152円下降波の戻り売りショート
東京時間、152円下降波の半値を戻したがタイミングがとれず見送り。欧州時間、戻り目(Wトップ)形成待ち。NY時間、150円のサポートを崩して下落。
火曜(12/3)
- 140円下降波の戻り売りが入り先週安値を一時的にブレイク
- 前日、終値が先週安値にサポートされ塔婆同時線
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 先週安値にWボトム形成で11/6安値へロング
【ベア派トレードプラン】
- 前日高値戻り売りをフォロー
東京・欧州時間、先週安値にWボトム形成待ちでノートレード。NY時間、韓国の政局不安報道で先週安値をブレイクしたが静観しノートレード。
水曜(12/4)
- 前日は十字同時線
- 2日連続で同時線
【経済指標】
- 22:15 米国 ADP雇用統計
- 24:00 米国 ISM非製造業景況指数
- 27:45 パウエル議長 講演
【ブル派トレードプラン】
- 前日の先週安値ブレイクをオーバーシュートとみて11/6安値へロング
※150円+4h足SMA21のレジスタンスに注意
【ベア派トレードプラン】
- 前日高値下降波を戻り売りショート
東京時間、150円へ上昇。欧州時間、2本目の4h足高値抜けでロング。NY時間、4本目の4h足クローズで決済。その後、150円まで下落。
木曜(12/5)
- 152円下降波の引き戻しで11/6安値まで上昇
【経済指標】
- 特になし
【ブル派トレードプラン】
- 150円サポートで火曜安値上昇波の押し目買いを152円へロング
【ベア派トレードプラン】
- 前日高値に戻り目形成で152円下降波の戻り売りショート
東京時間、前日高値下降波の戻り売りで150円をブレイク。欧州・NY時間、150円で持ち合いとなりノートレード。
金曜(12/6)
- 雇用統計待ち相場
- 150円基準の持ち合い
【経済指標】
- 22:30 米国 雇用統計
【ブル派トレードプラン】
- 150円サポートで火曜安値上昇波の押し目買いを152円へロング
【ベア派トレードプラン】
- 前日安値を割ればショート検討
東京時間、150円をブレイク。欧州時間、前日安値から安値切上げの黄〇ロングは1h足チャネル上限まで値幅がなく雇用統計も控えていることから見送り。NY時間、雇用統計発表で先週安値へ急落は静観。
振り返り
トレードの基本は『トレンドフォロー』ですが、ご存じの通りトレンドは永遠に続く訳ではありません。相場では、トレンドが2割でレンジが8割とも言われています。
トレンドが終息するポイントがわかればトレードを控えて待つことがかのうになります。わたしも含め初心者が大きく資金を減らすのはこの終息ポイントでトレードを繰り返し、負けを積み重ねてしまうことにあります。もちろんトレンドが終息するポイントを100%言い当てることはできませんが、検討を付けて備えることで大切な資金を守ることはできます。
では、トレンドの終息ポイントはどこなのか、それは『異なる2つの波のクロスポイント』です。
異なる波 その1
ドル円 1h足
まず、ドル円1h足を見てみます。先週末の時点で11月高値から先週安値(11月安値)へ下降トレンドが発生していることを確認できます。重要ラインである2023年高値(152円)を下抜けていることからも今週は『トレンドフォロー』するのが常道となります。事実、今週の月・火は152円の下降波が継続し断続的に高安を切下げていますので、トレンドフォローするトレーダーが存在していたことが見て取れます。
異なる波 その2
ドル円 日足
次に、日足を見てみます。先週末の時点でキリ番150円+日足上昇チャネル下限に到達しており、そのポイントは9月安値上昇波の38.2%押し目候補です。このことから150円付近に押し目買いを狙うトレーダーの存在が伺えます。
波の終息
日足の情報から、1h足下降トレンドの波と9月安値上昇波がぶつかるポイントとして150円は絶好のレートとなります。方向が相反する2つの波がぶつかるのですから勢いはなくなる上に方向感もなくなります。1h足で下降トレンドが発生しているからといって今週にトレンドフォローのつもりでショートを仕掛けても勝率は悪く、勢いもないため値幅も得られません。
まとめ
相場の原則『上位足は下位足より優位性がある』に従っていえば、1h足の下降トレンドよりも9月安値上昇波の押し目買いのほうに優位性があることになり、この原則を意識するベア派のトレーダーはショートポジションを手仕舞い、新規の下値追いショートは控えることが考えられます。もちろん、必ず9月安値上昇波の押し目買いが入る保証はなく、1h足の下降トレンドが継続する可能性もあります。しかしながら、波の終息しやすい場所で、積極性よりも待つことを選択してリスク回避することを身につけなければ相場で生き残ることはできません。
ドル円 来週の展望
4時間足
- 150円を基準に持ち合い
- 先週足は終値が150円でレジスタンスされてコマ足
ファンダメンタルズ
- 米国 消費者物価指数
ブル派の注目
- 9月安値上昇波の押し目買い
- 150円+日足チャネル下限のサポート
ベア派の注目
- 11月足の長い上髭
- 2週前大陰線
- 11/6安値のブレイク
ブル派目線
- 9月安値上昇波の押し目買いが背景、150円のサポートを根拠に、11月高値下降波の引き戻しをロング
ベア派目線
- 7月高値下降波の戻り売りが背景、11/6安値割れを根拠に、11月高値下降波を戻り売りショート
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